Last Updated on 03/12/2018 by jpgothamlady
ニューヨークだけに限らず、アメリカを訪れた際に重要になってくるのが
『チップ』を払うこと。
サービスに対して払うのがこのチップですが、
日本にはないカルチャーなのでニューヨークに移り住んだ最初の頃は
計算が面倒で大変でした。
日本なんてカスタマーサービスが神レベルの国なので、
正直アメリカのサービスなんて結構厳しい目で見てしまうこともあるかもしれません 。
私も昔は、「えっ?このレベルのサービスでなんでこっちがチップを
払わないといけないんだ?!」って思うことも多々ありました。
もちろんサービスがあまりにも最悪だったり不満があれば
チップを払わないという選択肢もあるんですが。
その頃はまだチップのことをよくわかっていなかったので結構適当に払っていたりして、
実際に自分がチップを貰う仕事をするようになったら
このチップがとても重要だとようやく気づきました。
たまーにものすごく少ししかチップをくれない人は、悪気は無さそうな顔をした
観光客の方々が多かったです…(特定の国を問わず)。
恐らく彼らの国ではチップ制度が無いのか、基本のパーセンテージが低いのか、
わかりませんけど、とりあえず提供したサービスに見合わない額で、
とても悲しい気持ちになりました…!
そしてケチな人という印象を残します。
もしその店、ビジネスを何度も利用したいと思っているなら
このチップの額は今後のサービスにも大きく影響します。
ということで本日はニューヨークでケチな人にならないための
チップの相場をご紹介します!
ニューヨークのチップ基本情報
基本的にニューヨーク市でのチップのレートは15〜20%と言われています。
そしてチップを貰える職種では、時給は低めに設定されています。
ちなみにニューヨーク市の最低時給は9ドル。(2015年12月データ)
チップを貰える業種だと最低時給は更に低くなり、
なんと7ドル50セント!!
過去記事でもご紹介したように、ニューヨークの物価はかなり高いです。
別の州のレストランのサーバーの時給だと2ドルぐらいのところもあります。
だから時給が低くてチップを貰う仕事をする人は、どれだけのチップを貰えるかで
収入がだいぶ変わってくるので、とても重要なんです。
もしサービスがそこそこ良かったら、15〜20%のチップとは言わず、
それよりも多めに渡すことも可能です。
まぁまぁ普通 → 15%
まぁまぁ良かった → 20%
良かった → 25%
素晴らしかった → 30%
実際私も働いていた時は20%以上のチップを貰うことも多かったです。
これにはサービスに満足したということと、
次からもよろしくねの意味が込められています。
従業員はチップを多くくれる寛大なお客様に対して、次回からもっとその人に喜んでもらえるように頑張ろうっていう気持ちになります。
サービスに対する見合ったチップの額は
従業員のモチベーションアップにもつながります。
次に職種別のチップの相場を見てみましょう。
ニューヨークの職種別チップの相場
ホテル
- ドアマン:1〜2ドル。
- ポーター、ベルボーイ:バッグ1つにつき1〜2ドル。
- ハウスキーピング:1日につき2〜3ドル。 (スイートルームならもっと高額)
- コンシェルジュ:5〜20ドル。(サービスによってもっと高額になる場合も)
- ルームサービスのウェイター:10〜15ドル。(チップがサービスに含まれていることが多いので要チェック)
レストランやバー
- ウェイトレスやウェイター:総額の15%(ランチ)、20%(ディナー)。
※大人数のグループ(8人以上)で食事をした場合:総額の20%のチップにプラス10%。
- バーテンダー:バーで注文するドリンク1杯ごとに1〜2ドル。カクテルなどの手の込んだドリンクだと20%。そうでなければ総額の15〜20%。
※値段の安い飲み物(水やソーダ)をオーダーした場合:安くても少額のチップをあげるなら喜ばれます。小銭はやめましょう。小銭で50セントのチップをあげたりすると、邪魔になるし忙しいバーテンダーには喜ばれません。
※何時間も長居する場合:バーテンダーはその席が埋まっている間は他のお客さんからチップをもらえないので、何時間も居座ったら総額の50%ぐらいはチップをあげましょう。
- コート係り:大きなグループでなければ1ドル。
- バスルームアテンダント:1ドル。(キャッシュオンリー)
バリスタのいるカフェ
長居する場合はレジのチップ箱に5ドルほど入れましょう。
ツアーガイド
- スモールグループ(15人以内):1人5〜10ドル。
- ミディアムグループ(15〜30人以内):1人5ドル。
- ラージグループ(30人以上):1人5ドル。
- ツアーバスのドライバー:1人1〜5ドル。(バスの大きさにもよる)
タクシー
- タクシードライバー:タクシー料金の15〜20%。
- シャトルバス:1人2ドル。
スパや美容室
- ヘアスタイリスト:料金の15〜20%。
- アシスタント:シャンプーをしてくれたり、ドリンクを持ってきてくれたら2〜5ドル。
- ネイリスト:15〜20%。
デリバリー
基本的には15〜20%。
※雪が降っている場合:20%。
※温かいはずの食べ物が冷めていた場合:15%
アメリカはカード大国で、支払いもデビットカードやクレジットカードで済ませることが多いですが、そんな中でもチップだけはキャッシュのみの場所も多いので要注意。
ニューヨーク市内のチップの相場はこんな感じですが、
それでもやっぱり計算が面倒でよくわからない!という人には
アプリの計算機で計算するのがオススメ。
アプリを使ってチップの計算
今となってはチップの計算にもだいぶ慣れましたが、
初期の頃はよくアプリの計算機で毎回チップを計算して算出することもありました。
無料で使えるTip Calculatorアプリはいっぱい出回っているので、
そういうので計算するのもオススメ。
チップを払わない状況
今までアメリカに住んでいてサービス業に対して
チップを払わなかったという状況はほとんどありませんが、
そういえば一度だけチップを払うに値しない最低カスタマーサービスを受けた時があり、
その時はチップを払いませんでした。
ゲットー在住時にローカルのピザ屋でデリバリーを頼んだことがあったんですが、
ものすごく配達が遅れてしかも対応が最悪だったので
その時はチップを渡しませんでした。
ちなみにこの時はアメリカ人の旦那が対応してましたが、
ピザの注文に慣れている彼でもこれは「ありえない!!」とキレてました。
もう2度とここのピザ屋は利用しないとブチ切れだったので、
こういう状況ならチップを払わないことは妥当な対応だったと思います。
まとめ
慣れるまでに時間がかかりますが、
なるべくサービスの質に見合った適正なチップをあげたいところです。