日本に住んでいた頃は実家暮らしで、
実際に全ての生活費を自分が支払っていたわけではなかったので、
実家を離れて独立した今、
日々の生活費の支払いの大変さを痛感しております。
結婚してから親元を離れて
アメリカのニューヨークに移住して海外生活が始まりました。
その後同居生活を経て、アパートで生活するようになったのですが、
最初のうちは毎月の生活費の支払いも、
なんかゲームの感覚といいますか、
『一人暮らしごっこ』をしているような感じで、
なんだか楽しかったような気がします。笑
いやーしかし、現実はやっぱり甘くなかった!
もう今は、結構シビアでそんなことは言っていられない状態。
最初の頃は、
「今月の生活費はちょっと高すぎたから来月はもう少し下げないと。」という
感じだったのですが、
あまりにも生活が苦しすぎてこんな調子ではヤバイと気づきました。
本当に当時は毎月給料ギリギリの生活で冷や汗モノ。
そんなに贅沢しているつもりはないけど、
なんでこんなにお金がすぐなくなるんだ!?
もちろんたまに余計なものを買ったり失敗するし、
私たち夫婦にもまだまだ節約しようと思えば
更にコストカットできるということもわかっていますが、
もしかしてこういう状況になるのは私たちのせいだけではなく、
この街なのではないのか!?
はい、ニューヨークの生活はお金がかかります。
ヤバイのはこの街かもしれません。。。
ということで今回はニューヨークの生活ではどういったものが高くて、
どういったものが安いのか、生活していく上でかかるお金のあれこれをご紹介します。
目次
ニューヨーク生活でお金のかかるもの
参照:streeteasy
家賃
以前よりお伝えしていますが、
ニューヨークでの生活費の多くを占めるのがこの家賃というモンスター。
2017年のデータでは、マンハッタンの家賃の中央値が3150ドル(1ドル109円計算:約34万円)、
ブルックリンが2500ドル(約27万円)、
クイーンズが2175ドル(約24万円)という結果になり、
日本の首都である東京よりも高いと言われています。
日本でもよく家賃は収入の3割ほどに収めるのが、
生活しやすいなどと言いますが、
アメリカでも一般的に家賃は収入の3割内に収めることがおすすめされています。
しかしニューヨークは例外。
一般的な収入の3割程度の家賃の物件なんてほぼ無いかも。
日本だと安い家賃のアパートは古い建物だったりしますが、
こちらでのアパート事情は基本的に古い建物が多く、
新築は高級アパートか低収入所得者用のアパートなど。
平均的なアパートは築50年以上とか当たり前なのです。
そしてボロいアパートですら家賃が2000ドルとか余裕でするので、
全然いいとこなし。笑
高給取りでない場合は、
ニューヨークでは家賃は収入の3割以上の値段になることがほぼ必須です。
住宅購入
2017年のデータによるとマンハッタンの住居の購入価格の中央値はおよそ1億7千万円。
ブルックリンで1億円、クイーンズだと7千万円ぐらいだそうです。
ロケーションにもよりますが、過去の不動産価値の変化を見ていると
ニューヨーク市内に家を持っていたらだいたい家の価値が上がっていく感じです。
ニューヨーク市内に家を持っていて、
住宅ローンも完済済みの人はラッキー。
実際、知り合いの家族も昔購入したごく普通の家が2億円ぐらいで売れたらしくて、
家族でお金を分けて別の州に移り住んだり、
新たな家の頭金にしたりという話を聞いて、
賃貸住まいの私たち夫婦は羨ましいかぎりでした。
うちの近所にも住宅街がありますが、
決して大きくはなくて30坪ぐらいの家とかでも
どんどん価値が上がっていき今では1億円前後で売りに出されています。
そんなお金になるニューヨークの住宅なのですが、
30年ローンの金利の平均が4.41%なので、
低金利と言われる日本の住宅購入事情とかなり異なります。
そういうこともあって毎月のローンの返済が大変で、
ローンを払いきれない家庭も続出。
ショートセール (ローン残高より低い価格で売って、銀行が負債額を呑んでくれる)や、
フォークロージャー(差し押さえ)などで売りに出される物件もよく見られます。
購入時に頭金をかなり積んだり、
結構な高収入で無い限り、
毎月の住宅ローンの返済はかなり大変そうです。
ニューヨーク市内で住宅購入するのは、
一般的な収入の家庭だと簡単ではなさそうです。
保育料
ニューヨークの保育料は高いことで知られています。
子供がいる家庭では、この保育料の高さがかなり悩みのタネ。
ニューヨーク上院議員の出したデータによると、
ニューヨークでは子供一人につき平均約177万円の保育料がかかるそう。
つまり毎月の保育料は平均15万円前後ということ。
た、高すぎる。。。
あとこちらでは保育園の代わりによくベビシッターの利用があります。
このベビーシッターの時給は平均13〜20ドルほどと言われていて、
アメリカ全体の平均では13ドルちょっとですが、
ニューヨークだと平均約17ドルというデータが出ています。
平日5日、1日8時間仕事をしている間だけ利用するとなると、
毎月30万円近くの出費という計算になります。
もうここまできたら頭がおかしくなりそうです。笑
保育園も高いし、ベビーシッターも高いから、
自分の両親(子供のおじいちゃんやおばあちゃん)に
世話してもらっている家庭もよく見かけます。
どうしても共働きにならざるをえない状況で、
保育料を支払うのもキツイとなったら、
そうするしかありません。
とりあえず言えることは、ニューヨークの保育料は高い!!
車の維持費
ニューヨークでは自動車保険と駐車場の料金は他の州に比べると高いと言われています。
ドライバーの年齢だったり、車種や住んでいるエリアによって値段は大きく変わりますが、
ニューヨーク市全体の自動車保険料の平均は2973ドルで年間約32万円。
ブロンクス区だと平均24万円ほどで他の区よりも安い値段ですが、
ブルックリン区の平均は約40万円、マンハッタン区の平均は約30万円、
クイーンズ区は約34万円、スタテン島は約29万円というデータが出ています。
現在車を所有していない我が家でも、
以前車があった時には自動車保険に年間約30万円ほど費やしていたので、
このデータ結果には納得。
そしてこの保険料の他にもニューヨークでは駐車料金も高い、高い。
ニューヨーク市の月極駐車場の月額料金は平均約4万4千円。
住んでいるアパートに有料の駐車場が付いている場合がありますが、
それでも数に限りがあるから、ウェイティングリストに名前を載せて
スポットが空くのを待つということもしばしばあります。
多くの庶民はストリートパーキングをすることになるのですが、
もう車は当てられまくって傷だらけになります。
以前我が家もかなり被害にありました。
つい最近家の近くを歩いていたら、
細い道にストリートパーキングがずらりとされていたのですが、
その中に停まっていた1台の車のボンネットの上に
取れてしまったサイドミラーがのせてある光景を目撃しました。。。笑
恐らく別の車が荒い運転でこの道をとおりぬける時に、
停まってあった車のサイドミラーにぶつかって破損したけど、
一旦車から降りて飛んでいったサイドミラーを拾って
わざわざそれをボンネットにのせて、
「はい、このサイドミラーは取れたからあとは自分で修理するなり
なんなりして。」と言いたかったかのよう。。。
大胆にボンネットにのせて「サイドミラーはしっかり取れました」
ということをアピール。笑
車の所有者に見つかる前にさっさと逃げたということでしょうね。
ニューヨークらしいハチャメチャな日常の一コマでした。
ニューヨーク生活であまりお金がかからないもの
衣類
ニューヨークにはバーグドルフやバーニーズといった高級デパート、
そして世界の有名ハイブランドのお店が立ち並んでいたりします。
洋服のショッピングにはお金がかかりそう。。。
しかし忘れてはいけないのが、ディスカウントショップの存在。
ブルーミングデールズ、サックスフィフスアベニュー、メイシーズなどのアウトレットもちらほらあり、
有名なブランドの服やかばんなどがかなりお安い値段で手に入れることができます。
その他にもセンチュリー21、T.J.Maxx、マーシャルズなどといった
ディスカウントショップもあるので、
ブランドの服が欲しければこれらのお店をうまく使うことで
かなり安い値段で購入できます。
ブランドじゃなくて、
とりあえず安い服が良いという人でも、
ニューヨークにはピンキリでお店があるので
きっと安い値段の服がたくさん見つかると思います。
公共交通機関
ニューヨークのメジャー公共交通機関は地下鉄。
この地下鉄の切符はメトロカードと言うプリペイドの磁気カードなのですが、
区間関係無しに1回の利用料金が2ドル75セントです。(※2018年5月現在)
現地ニューヨーカーは数年おきに値上げされている
このメトロカードの料金に文句を言いまくりです。
しかし日本の電車の料金と比べたら、
どこまで乗っても料金一律の2ドル75セントはかなり安いと思います。
30日間有効の地下鉄乗り放題メトロカードの料金も年々値上げされていき、
121ドル(※2018年5月現在)なのですが、
こちらも現地人からは高すぎるとブーイングが飛んでおります。
同じく大都市のLAやシカゴと比べると少々高い料金です。
ニューヨークの地下鉄は車両も駅もボロボロなことがほとんどで、
衛生面も悪いし環境は決して良くありませんが、
24時間営業だし、電車の本数も多いし、
一律料金だし、交通費としては車を所有するよりもよっぽど安上がりです。
エンターテイメント
ニューヨークといえば世界のエンターテイメントの本場。
ブロードウェイやコンサート、映画などの様々なエンターテイメントがあります。
エンターテイメントにかかる費用はピンキリですが、
人気のブロードウェイショー『ハミルトン』はチケットの値段が今では400ドルもします。
これはブロードウェイの中でもかなり高額な部類。
しかしニューヨークには無料のイベントがたくさんあり、
ムービー、コンサート、ショーなどといったエンターテイメントが
あまりお金をかけなくても楽しめます。
博物館や美術館の入館料もドネーションだったり、
無料開放日もあるので要チェックです。
食料品
ニューヨークでは外食は高額になりがち。
はい、ニューヨークで外食するとお金がかかります。
Zagatによると外食にかかる費用はアメリカ全土の平均が約4000円に対して、
ニューヨークの場合は平均5200円。
でも自炊したらかなりコストカット可能。
スーパーで売られている食材は安いものはかなり安いです。
例えば日本だとイチゴはいろんなブランドがあるし、
甘くて美味しくて値段も高くなりがちだけど、
うちの近くのスーパーだと普通のイチゴは1パック250円するかしないか。
袋に入ったじゃがいもは1キロ約210円。
りんごは1袋1キロで約400円前後、
卵は安いもので12個入りが200円いくかいかないか、
オーガニックだと安くて300円ちょっと。
ローメインレタスは安いものは100円ちょっとであったりすることも。
マッシュルームは1パック200円前後。
近所のスーパーでよく見切り品を買いますが、
ズッキーニとかは3〜4本入って、150円とかの激安価格。
あとはたんぱく質源になる豆の缶詰がだいたい通常1缶100円前後、
こちらもかなり激安です。
チキンのドラムスティックは1ポンド(約450グラム)で約140円。
お肉も魚介類に比べたらかなり安いです。
あと果物と野菜はだいたい安い値段で手に入ります。
まとめ
我が家の場合は、子供を保育園に通わせていないし、
車も手放したし、住宅購入もしていないので、
まだあまりお金はかかっていない方。
ニューヨークは世界的に見ても生活費が高い都市ですが、
安いものや無料のものなどをうまく組み合わせていければ、
やっていけます。
ニューヨークの生活にかかるお金が気になる方は、
参考になれば幸いです。