Last Updated on 03/12/2018 by jpgothamlady
ニューヨークの地下鉄の駅ではストリートパフォーマンスが行われていることが多く、
結構な爆音でかなり賑やかです。
どこの駅でもパフォーマンスが行われているわけではなく、
だいたいマンハッタンの主要駅に集中していますが、
長年ニューヨークで生活している私でもたまにパフォーマンスに遭遇すると、
思わず立ち止まって見てみたくなったりします。
子供ができてからは、特に見る機会が多くなったかも。
なるべく生のアートに触れさせたいと思っているので
地下鉄を中心としたストリートパフォーマンスはよく見せています。
息子は体に響き渡る音楽に刺激されて、だいたいいつもノリノリ(笑)。
普段サバイバル生活でニューヨークが嫌になることも色々ありますが、
こういうアートやエンターテイメントに溢れた面を見ると、
やっぱりニューヨークは楽しいところだな〜と感じますね。
本当に刺激的!
今回はニューヨークに来たら是非見ておきたい、
ニューヨークの地下鉄パフォーマンスのあれこれを紹介したいと思います。
目次
ニューヨークの地下鉄パフォーマンスは実はオーディション制
参照:sonicbid
ニューヨーク市内の地下鉄の駅でのパフォーマンスは、
基本的には許可を取らなくても良いそう。
※アコースティック演奏、アンプを使用するパフォーマンスの場合。
(プラットホームではアンプは使えない。)
でも無許可でやってしまうと色々とトラブルが起きて後で面倒なことに。
トラブルを避けたい多くのパフォーマーは、MUNY (Music Under New York)の
オーディションを受けてからストリートパフォーマンスを始めます。
このオーディションの募集は1月から3月にかけて行われ、
書類選考に通過した志願者(だいたい65組ほど)だけが
3月中旬にグランドセントラル駅で行われるオーディションを受けることができます。
このオーディションに合格すると、Metropolitan Transportation Authority (MTA) から
MUNYのメンバーとして、パフォーマンスの場所やスケジュールを確保してくれるようで
安心してストリートパフォーマンスに挑めます。
ニューヨークには世界中から色んな人たちが上を目指してやってくるので、
競争率も高く、能力や才能のレベルもトップクラス揃い。
ここのオーディションに受かるということは、相当なレベルなんだろうと思います。
プロを目指す前の度胸試しや腕試しとして挑む人もきっと少なくはないはず!
ニューヨークの地下鉄パフォーマンスが行われる駅
MUNYのメンバーのストリートパフォーマンスが行われているのは、
地下鉄以外にもロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道、スタテンアイランドフェリーも
含めて30ヶ所も存在します。
ニューヨークの地下鉄地図のダウンロードはこちら。
地下鉄
※Mezzanineは改札を抜けたところにある中2階。
- 161 STREET-YANKEE STADIUM (ブロンクス)
Mezzanine B, D ライン - 125th STREET, 8th Avenue (St. Nicholas Ave.)
Mezzanine ダウンタウン側 A, B, C, D ライン - 125th STREET, Lexington Avenue
プラットホーム 4, 5, 6 ライン - 96th STREET, 2ND AVENUE Mezzanine
- 86th STREET, 2ND AVENUE Mezzanine
- 72nd STREET, 2ND AVENUE Mezzanine
- 59TH STREET – COLUMBUS CIRCLE TURNSTYLE Mezzanine (57th & 8th Avenue エントラス)
- 59TH STREET-COLUMBUS CIRCLE
uptown かdowntownのプラットホーム 1 ライン (60th Street エントランス付近) - 59TH STREET-COLUMBUS CIRCLE
Mezzanine A, B, C, D ライン - LEXINGTON AVENUE-59TH STREET
uptownプラットホームの北側 6 line - 53rd STREET, Lexington Avenue
廊下付近 - 47-50 STREETS-ROCKEFELLER CENTER
Mezzanine B, D, F, Mライン (50th Streetエントランス付近) - 42ND STREET-PORT AUTHORITY BUS TERMINAL
Mezzanine A, C, E ラインの上 - TIMES SQUARE-42ND STREET
モザイクアートのあるmezzanine(41st Streetエントランス付近) - TIMES SQUARE-42ND STREET
Lower level 7ラインのプラットホームの上 - TIMES SQUARE-42ND STREET
Upper level シャトルラインの反対のmezzanine (42nd and Broadwayエントランス付近) - GRAND CENTRAL-42ND STREET
Mezzanine 4, 5, 6ラインの上 - GRAND CENTRAL-42ND STREET
Mezzanine Shuttleライン (プラットホームの東側) - 34th STREET-HERALD SQUARE
Mezzanine N, Q, R ラインの上 - 28th STREET, Lexington Avenue
Uptown側の6 ライン - 14th STREET-UNION SQUARE
Mezzanine N, Q, Rラインの上 (南西側) - ASTOR PLACE
Downtown か Uptown側のプラットホーム 6 line - FULTON STREET A, C ラインのプラットホーム上にある廊下
- FULTON CENTER Upper concourse, Lilly Pad
- FULTON CENTER Lower concourse, Dey Street
- FULTON CENTER Lower concourse (階段付近)
- BOWLING GREEN
Uptownプラットホーム 4, 5ライン - COURT STREET and BOROUGH HALL,(ブルックリン)
Mezzanine 2, 3, 4, 5, Rライン - ATLANTIC AVENUE-BARCLAYS CENTER (ブルックリン)
Mezzanine 廊下 (Pacific Street entrance方面), D, N, R, B, Q, 2, 3, 4, 5ライン - GRAND ARMY PLAZA,(ブルックリン)
2, 3ラインのプラットホーム(2つの階段の間付近) - JACKSON HEIGHTS-ROOSEVELT AVENUE, Queens
マンハッタン方面側のMezzanine (エスカレーター近く) E, F, M, R ラインの上 - METS-WILLETS AVENUE (クイーンズ)
Mezzanine 7ライン - NYC DOT STATEN ISLAND FERRY TERMINALS
St. George Ferry Terminal &Whitehall Ferry Terminal
ニューヨークの地下鉄パフォーマンスで有名になった人
Lucky Chops
Lucky Chopsは2006年にニューヨークで生まれたファンクバンド。
ニューヨークの地下鉄パフォーマーといえばラッキーチョップスなんじゃないかなと
思えるくらいの有名バンドです。
日本でもけっこう名前が知れていて、今では世界ツアーをするほどの人気物。
★試聴はこちら。
★動画はこちら。
Natalie Gelman
Natalie Gelmanはマンハッタンのウエストビレッジで育ったフォークポップシンガー。
地下鉄でのパフォーマンス活動の後、ボンジョビのコンサートの
オープニングアクトにも選ばれました。
★試聴はこちら。
★動画はこちら。
Too Many Zooz
Too Many Zoozはニューヨークで結成された Brass House系バンドで、
地下鉄パフォーマンスの動画がYouTubeで ヒットし、
ビヨンセともパフォーマンスしました。
ビジュアルもおしゃれでかっこいいです!
★試聴はこちら。
★動画はこちら。
こうしてみると多くのストリートパフォーマーは、
その後プロとして順調に活躍している模様。
今目にする地下鉄パフォーマーも
あと何年かしたら大物になっているかも?!
オーディション番組で審査員を驚かせた地下鉄パフォーマー
Denise Weeks
シングルマザーの彼女は幼い子供2人との生活を支えるため、
地下鉄でパフォーマンスをしてチップを稼いでいました。
2013年にアメリカの人気オーディション番組『X Factor USA』に出演し、
存在感のあるパワフルな歌声を披露しました。
★デニースの曲の試聴はこちら。
★地下鉄でのパフォーマンス動画はこちら。(Alicia Keys)
★ホイットニーを歌う動画はこちら。
★X Factor出演時の動画はこちら。
Mike Yung
57歳の彼はなんと37年間も地下鉄でパフォーマンスをし続けています。
2017年にアメリカの人気オーディション番組『America’s Got Talent』に出演し、
その磨かれた歌声を披露して審査員たちを魅了しました。
つい最近の出演なので、結構話題になっています。
★マイクの歌うUnchained Melodyの試聴はこちら。
★地下鉄でのパフォーマンス動画はこちら。
★America’s Got Talentに出演時の動画はこちら。
Kid The Wiz
ブロンクス出身の彼は『America’s Got Talent』シーズン8の参加者で当時は若干17歳。
ベースボールキャップをまるでジャギグリングをしているかのように操る、
華麗なハットトリックが凄過ぎます!
★地下鉄でのパフォーマンス動画はこちら。
★America’s Got Talent出演時の動画はこちら。
Alice Tan Ridley
ニューヨークの地下鉄で長らくパフォーマンスをしていた58歳(当時)の彼女は、
2010年の『America’s Got Talent』に出演しました。
ソウルフルな歌声で会場を沸かせました。
ちなみに彼女の娘はアカデミー賞にもノミネートされた
女優のガボレイ・シディベ(映画『プレシャス』主演)です!
★アリスの曲の試聴はこちら。
★地下鉄でのパフォーマンス動画はこちら。
★America’s Got Talent出演時の動画はこちら。
<番外編>
Sadio Soumounou
若干14歳のサディオはバケツをドラム代わりに使って
地下鉄でパフォーマンスを行っていましたが、
そのパフォーマンス動画はYouTubeで500万回以上再生されて話題になり、
アメリカの朝の人気番組『グッドモーニングアメリカ』で特集を組まれました。
スキルがあるのはもちろんのこと、まだ14歳なのに堂々としっかりしているところも凄い!
★動画はこちら。
ニューヨークの地下鉄パフォーマーが稼ぐ金額
参照:nypost
観客からのチップで収入を得ている地下鉄パフォーマーですが、
一体いくらぐらい稼げるのでしょうか?
Melissa Elledge
家賃のお金を稼ぐためアコーディオンでパフォーマンスするイーストビレッジ在住の
メリッサは、1日に3時間のパフォーマンス活動で得たチップは33ドルだったそう。
Alice Tan Ridley
アメリカズゴットタレントにも出演し長年地下鉄でパフォーマンスを続けるアリスは、
1日に3〜4時間のパフォーマンス活動で100〜300ドルほど稼ぐそう。
時には100ドル札をもらうこともあるみたい。
パフォーマンスのクオリティーや曜日などによってもらえるチップの額に差がある模様。
特に給料日前の時期だとみんなお金がないからチップも少なめ、
給料日の直後だとチップは多めだったりすることもよくあるそう。
現金が直接入れられたチップ箱を持っていると危険にさらされることもしばしば…。
拳銃を突きつけられて脅されたりとか、大胆にチップ箱からいくらか盗み取られることもあるそうで、せっかくお金を稼いでも必ずしも全部が収入になるとは限らないよう。
好きなことをしてお金を稼ぐのは楽しそうですが、
こういう危険とも隣り合わせなパフォーマーは大変そうです。
ニューヨークの地下鉄でパフォーマンスをした有名人
日々の生活で当たり前のように使う地下鉄ですが、
ごく稀に有名人がゲリラ的にサプライズパフォーマンスを決行することもあります。
マイケル・ブーブレ
カナダ出身のグラミー賞受賞歌手のマイケル・ブーブレは2013年に
1ラインの66th st (Lincoln Center)でパフォーマンスをしました。
★パフォーマンス動画はこちら。
★マイケル・ブーブレの曲の試聴はこちら。
リンキンパーク
アメリカの人気バンドのリンキンパーク。
パワフルボーカルであらゆる歌手に影響を与えたボーカルのチェスターが
今年惜しくも亡くなりました。
実は彼が亡くなる少し前にグランドセントラル駅でパフォーマンスをして
大盛り上がりしました。
★パフォーマンス動画はこちら。
★リンキンパークの曲の試聴はこちら。
U2
世界的スターのU2までもがストリートパフォーマンスに挑戦!
実はこれはアメリカの人気トークショー『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に
出演した際のひとコマ。2015年に42nd stにて行われました。
★パフォーマンス動画はこちら。
★U2の曲の試聴はこちら。
Miley Cyrus
同じくジミーファロンのトークショーに出演したマイリーも
地下鉄でのパフォーマンスを経験。
場所は47th st (Rockefeller Center)。
★パフォーマンス動画はこちら。
★マイリー・サイラスの曲の試聴はこちら。
ブランディー
グラミー賞も受賞しているR&Bシンガーのブランディーが
地下鉄の車内で突然歌い出しても、ニューヨーカーは知らんぷり…。(笑)
「あのブランディーが大恥をかいた!」とワイドショーでも話題になりました。
ニューヨークではグラミー賞があろうとなかろうと、あまり関係ない?!
みなさん全然ブランディーに気づいていない様子。こんなこともあるのです。
★パフォーマンス動画はこちら。
★ブランディーの曲の試聴はこちら。
まとめ
やっぱりこういう生のアート&エンターテイメントはニューヨークの魅力のひとつ。
ニューヨークに来た際には是非見ていただきたい!